今回は林修著書「いつやるか?いまでしょ。」を要約していきたいと思います。
まず、林修氏について簡単に紹介いたします。
東京大学法学部を卒業し、日本長期信用銀行に入社するもこの会社はもうすぐつぶれると感じ5か月で退職。
その後さまざまな商売を始めるが、ことごとく失敗し、予備校講師に転身。
東進ハイスクールのテレビコマーシャル「いつやるか?今でしょ」が話題となりました。
2013年度流行語大賞を受賞するなど、一世を風靡していましたね。
そんな林修氏が書いた本「いつやるか?いまでしょ。」の中から「今すぐやるべき基本の習慣」を3つ紹介していきたいと思います。
- 挨拶は誰にでも平等にしよう
- 質問は意味を考えてしよう
- どう質問していいかわからない時にするべきこと
それでは、この3点の詳しい内容を見ていきましょう。
挨拶は誰にでも平等にしよう
まず1つ目に「挨拶は誰にでも平等にしよう 」ということです。
どんな相手にも同じような態度であいさつするのです。
平等に「おはようございます。」「お疲れ様です。」というだけです。
子供の頃に「元気に大きな声で挨拶しましょう。」と教わりますよね。
もちろん、それ自体は間違っていません。
しかし、挨拶において最も大切なことが抜けています。
それは「誰に対しても同じように深く頭を下げる。」ということです。
挨拶というのは、自分と挨拶をする相手だけの関係だけではありません。
周囲の人が挨拶をしている自分を見る機会でもあるのです。
あなたの会社や学校、バイト先などでこのような人はいませんか?
地位の高い人が来ると、その人に対してペコペコする。
でも部下や掃除のおばちゃんが挨拶している時には、偉そうに鼻であしらうような態度をとったり、ひどいときは無視さえするような人。
私のいた職場にも、こういう人はいました。
偉い人には当然、頭を下げなければなりません。
サラリーマン社会なら特にそうでしょう。
しかし部下や掃除のおばちゃんにもおなじように挨拶をしなければいけません。
挨拶をしっかりしない人は、挨拶の本当の意味を知らない人。
というのも掃除のおばちゃんはもちろん、周囲の人も「なんだこいつ?」となる人が出てくるはずです。
上司にだけしっかり挨拶していると、「こいつは打算的な奴だな」と周囲の人に思わせてしまいます。
そんな打算的と思わせないためにすべきことは、ただ一つ。
上司に対してする挨拶を誰に対してもすることです。
部下、掃除のおばちゃん、取引先。
どこの誰に対しても同じような挨拶をするのです。
だって、「頭を下げるコストはゼロ」なのですから。
1円のお金だって必要ありません。
誰に対しても同じ挨拶をするだけで、「この人は地位の上下に関わりなく礼儀正しい人なんだな」という印象を与えることができます。
これがマイナスになることなどありえません。
掃除のおばちゃんだって嫌な思いはしないでしょう。
いいこと尽くしなのです。
「掃除のおばちゃんに頭を下げて何になるんだよ!」と考える人が一定数いると思います。
ですが1円も使うことなく、自分の社会的評価を上げることができる、
そんな都合のいい事は滅多にありません。
簡単に変えることができる日々の習慣で、世間の評価は少しずつ変わっていくでしょう。
質問は意味を考えてすべし
2つ目に「質問は意味を考えてすべし」です。
よくあるビジネス書には、「まず上司や先輩に質問や相談をしてみよう。」と書かれております
しかし本当にそうでしょうか?
重職にある友人に尋ねてみると、 つぎの答えがかえってきました。
「質問の中身による。そんなことも自分で考えられないのかと思うことが続いたら、僕はその部下を切ってしまうだろうな。」
とは言え、質問という行為自体が悪いわけではありません。
本質を理解して行えば、とても意味のある行動になります。
では質問の本質とは、いかなるものなのでしょうか?
簡単にまとめると次のようなことだと思います。
- 自分の考えの及ばない範囲を他人に考えさせ、その知恵を自己のものとする行為
- 問題に真剣に取り組んでいる姿勢を伝えるだけでなく、深く考えてもいることを他人にアピールする行為
質問相手を一瞬考えさせ、相手の知恵をもらう。
同時に、なかなかやるなと相手に思わせてこそ質問に意味が生まれるのです。
それなのにちょっと分からないことがあるからと言って、上司や先輩にすがっているような奴は評価に値しないことでしょう。
このようなことがありました。
この参考書はやった方がいいですか?
→やった方がいいですよ
これはどうですか
→やった方がいいですよ
じゃあこれはどうですか
→やった方がいいですよ
いったいどれをやればいいんですか!?
極端な例ですが、質問の仕方として間違っている。
あるいは意味のある質問になっていないのです。
この質問に対しては「やった方がいい」としか答えようがないからです。
質問する側が、よく考えずに質問するものだから、相手の知恵を絞り取ることができないのです。
このとき、どういう質問をすればよかったのでしょうか?
つぎのようになります。
「今の偏差値が60ぐらいで、ここから1月の間に出来ればあと5から10くらいあげたいんです。
現代文には1日おきに2時間かけるとして30時間です。
こういう状況で今この3冊の問題集のどれをやろうかと迷っているのですが、どうすればいいでしょうか?」
僕はこんなにも真剣に勉強していて、こんな風に自己分析をしているんですよというアピールに成功しています。
ここでは学生を例にしてみましたが、会社員にも同様のことがいえます。
どう質問していいかわからないときにするべきこと
3点目に「どう質問していいかわからない時にするべきこと」をみていきましょう。
今まで述べてきたように、相手が頭を使って答えを出さざるを得ないようにする力。
これこそが質問力です。
では、どう質問していいかわからないことに直面した時、意味のある質問ができるように質問力を磨きましょう。
質問の仕方、その物を第三者に質問してみるという手があります。
「上司にこういうことを聞いてみたいんだけど、どういう聞き方をすればいいかな」こんなかんじです。
若いうちは分からないことも多く質問する機会も多いでしょう。
そうであれば是非とも質問力をアップして、問題解決に役立てると同時に、あなたの評価まで上げてしまいましょう。
まとめ
林修氏が語る「今すぐやるべき基本の習慣」は次の3つです。
- 挨拶は誰にでも平等にしよう
- 質問は意味を考えてしよう
- どう質問していいかわからない時にするべきこと
意外とできていない人はいるかもしれませんね。
社会に属しているのでしたら、挨拶や質問というのは毎日1回は行っていることでしょう。
こんな毎日行う習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
ここまでご覧いただきありがとうございました。
またお越しください。
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