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後味の悪い映画は好きですか??
私はハッピーエンドよりも、バッドエンドの方が
ありきたりではなくて印象に残るので大好きです。
海外の映画(主にミステリーやSF)は
バッドエンドが多い気がするのは気のせいでしょうか?
今日はSFホラー名作と言われる作品「ミスト」の感想です。
一言あらすじ:霧の中に何かいるからスーパーから出られない!
一言感想:後味悪い終わり方が◎。
映画詳細
- 監督:フランク・ダラボン
- 制作:アメリカ(2007年)
- 上映時間:125分
キャスト
- デヴィッド・ドレイトン:トーマス・ジェーン
- ミセス・カーモディ:マーシャ・ゲイ・ハーデン
- アマンダ・ダンフリー:ローリー・ホールデン
- ブレント・ノートン:アンドレ・ブラウアー
- オリー・ウィークス:トビー・ジョーンズ
- ビリー・ドレイトン:ネイサン・ギャンブル
- ジム・グロンディン:ウィリアム・サドラー
- ダン・ミラー:ジェフリー・デマン
- アイリーン・レプラー:フランシス・スターンハーゲン
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あらすじ
激しい嵐が町を襲った翌朝、湖のほとりに住むデヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)とその妻のステファニー(ケリー・コリンズ・リンツ)は自宅の窓やボート小屋が壊れているのを見つける。デヴィッドは補強品などの買い出しのため、8歳の息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)と隣人のブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)と共に車で地元のスーパーマーケットへ向かった。店は客たちで賑わっていたが、冷蔵庫以外は停電していた。デヴィッドたちが買い物をしていると、店外ではパトカーや救急車が走り回り、サイレンが鳴り始めた。その直後、鼻血を流したダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が店内へ逃げ込み、「霧の中に何かがいる」と叫ぶ。店内の一同が戸惑うなか、店外の辺り一面は白い霧に包まれていく。不安に駆られた客たちは、店内へ閉じこもった。 霧の中に潜む怪物たちの襲撃に晒された集団は、徐々にカルト信者のミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)にすがるようになっていく ミセス・カーモディとその信者たちを恐れたデヴィッドと一部の生存者たちは、物資をかき集めて店外への脱出を計画するが…
主なキャラクター紹介
- デヴィッド・ドレイトン
- 主人公、ビリー(8歳)の父。有名な画家。
- ミセス・カーモディ
- 神を強く信仰している、周りも巻き込んで信者を増やしていく。
- アマンダ・ダンフリー
- 最近町に越してきた新任の女教師。ビリーの面倒を見てくれる。
- オリー・ウィークス
- スーパーマーケットの副店長。射撃が得意でデヴィッドを助ける。
感想
個人評価:★★★★★(5/5)
田舎の町はスーパーに行くと知り合いだらけ。
町の人たちほとんど知り合いって、
海外も同じなんだなーという印象から、この映画は始まりました。
人の温もりを大切にする人には住みやすい環境かもしれませんが、
出来上がった輪に入るのはすごく大変なことだと思います。
まぁ、ブレントのように、馴染みきれない人もいますよね。
常に喧嘩腰で、でも本当は現実と向き合いたくないだけ。
弱虫と思われたくないから叫び続ける。
最初から死亡フラグバンバン立ってます。
そして唯一の銃の使い手、オリーがいい仕事をします!
海外でもなかなか実際に銃を使うことってないんでしょうかね。
誰か銃を使える人は?と呼びかけても全然手をあげる人がいない中オリーが手を上げ、
その後のオリーの銃劇は百発百中!
ああ!やばいと思ったところで撃ってくれるもんだから、
めちゃくちゃカコイイ!!
それから、どの映画でもいますよね、
主人公を目の敵にする悪役のようなキャラ。
彼女にとっては正義なんだけど…ちょっとずれているんですよね。
最初から変わり者と言われているカーモディが成り上がって行く様が、
異常な光景だなと思いました。
宗教って、教徒が増えるまではただの変わり者と言われているけど、
信仰する人が大多数になると、
カーモディが正しいのかもしれない、とみんな思っちゃう。
カーモディは「生贄の血を差し出さないといけない!」というくせに、
自分の血は差し出さない、口だけ大きくて、腹がたつキャラクターでした。
でもその嫌味が味になる。
主人公を追い詰める感じがたまらない。
自分の正義はどこか、
登場人物が多いのでそれぞれの正義があって、
でも、自分の意見を言えない人はどれが正解なのかわからなくなっちゃう。
一つの選択ミスが、他人を犠牲にしてしまうと、
後悔と罪悪感で、精神がおかしくなっちゃうのでしょうか。
そしてそもそものパニックの元凶も人間の探究心によるミス。
どうしようもできず、隠れてコソコソ作戦会議。
一人では何もできない、人間の愚かさを存分に表現した映画だと思いました。
そして何と言ってもラストの絶望感がすごい。
SFパニックものでここまでやるか!?と言うくらいに、
絶望しか残らない映画です。
霧の中で戦おうとする主人公…
走り去るトラック…
何もかももう少しタイミングが…
叫ぶ気力さえなくなる、空っぽになるようなラスト。
個人的にバッドエンド最高傑作ではないかと大絶賛でした。
※ページの情報は17年8月時点のものです。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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