大人の方も学生の方も、その他皆様お疲れ様です。
最近では映画オリジナルよりも
原作が小説や漫画のものが増えてきているような気がします。
今日は小説が原作の映画「ブレイブ・ストーリー」の
あらすじ・感想を紹介していきたいと思います。
(C)2006 フジテレビジョン/GONZO/ワーナーエンターテイメントジャパン/電通/スカパー!WT
一言あらすじ:自分の運命を変えるために扉の向こうへ旅に出る。
一言感想:何が正義か、何が人生かを教える教材のような作品。
映画詳細
- 監督:千明孝一
- 制作:日本(2006年)
- 上映時間:111分
キャスト
- 三谷亘(ワタル):松たか子
- キ・キーマ:大泉洋
- カッツ:常盤貴子
- 芦川美鶴(ミツル):ウエンツ瑛士
- 運命の女神:今井美樹
- 三谷邦子:田中好子
- 三谷明:高橋克実
- ユナ婆:柴田理恵
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あらすじ
どこにでもいる平凡な小学5年生のワタルは、父親の家出と母親の自殺未遂を機に不幸のどん底に突き落とされてしまう。あまりにもつらい自分の運命を変えたい気持ちに駆られたワタルは、転校生のミツルに教えてもらった“運命を変える扉”を開け、ありとあらゆる冒険が待つ幻界へ飛び込むが……。
感想(ネタバレあり)
個人評価:★★★(3/5)
小学生に叩きつける現実の辛さ
小学生になると、ある程度、世間のことや、家庭のことなど
色々わかってくる時期かと思いますが、
この作品の出だしがなんとも辛い。
主人公、小学5年性のワタルの父は
「かあさんとは別の人と暮らす」と言って家を出ていく。
父を追いかけるも見つからず。
しょんぼりしながら歩いていると、幽霊が出るという、建設中の建物から
空き缶の転がる音が聞こえます。
近づいてみると2組の転校生、芦川が
手足を縛られボコボコにされているところに遭遇。
口もガムテープで塞がれていたので、
殴られながらも芦川の口のテープを外したところ
いかにも厨二っぽい呪文を唱え始め…
謎の生物がいじめっ子をやっつける!
ここでまず気になるのが、現実の世界で魔法、使えるの?!
クールぶって「ほっとけばいいのに」と言いながら
「ありがとう」っていうツンデレぶり、そして魔法の使える不思議っ子、第一印象好き!
そして早速喧嘩。
「幸せなお子様に付き合っていられるほど暇じゃない、お気楽な子供じゃない」
「たかが離婚くらいで、会いたければいつだって会える」
そう言って急に消える芦川。
マジシャンですか。
芦川の声優さんとしての実力はおいておいて…
序盤のテンポの良さはすごく好きです!
「運命が変わる、扉の向こうに行けば、運命が変わる、願いがかなうんだ」
「失敗したら二度と帰れない、でも俺はいく、じゃあな」
姿は見えない状態で、さよならと教えるミツル。
この後家に帰ると、母がキッチンで倒れています。
慌てて病院へ。母は助かるのだろうか…
「運命を変えられる」というミツルの声を思い出し、
再び建設中の建物に走り出します。
すると、さっきはなかった大きな扉へと続く階段が!
「こんな運命なんて間違ってる!芦川、僕もいくよ!運命を変えるんだ!」
決意した瞬間、大きな扉が開きます!!
中に入ると謎の少女の声が状況を説明してくれます。
「お試しの洞窟に行かなければならない、旅人には必要な儀式」
と教えてくれる。
ロールプレイングゲームの世界へ…
ここからRPG、ロールプレイングゲームのはじまりといった感じで、
まず、最初の能力を選択する場面。
「勇気を望むか、知恵を望むか、元気を望むか、喜びを望むか、」
どれもパッとしない(笑)
ゲームなら剣か、弓か、魔法か、みたいな感じかな〜と
常にゲームを意識させる構成がすごく好きです。
そしてワタルが選んだのは?!
「全部ください!」ずるいよっ。
無事、洞窟の試練というものはクリアし、
ランクは最低ですが、勇者としての称号を手に入れます。
ここで出てくるのがラウ導師様。
めっちゃおじいちゃんやのに、
「おじいさん」と呼ぶとご機嫌を損ねちゃう。
自分で「ラウ導師様と呼べ」といっちゃう、ちょっと可愛いおじいちゃん。
ラウ導師様は見習い勇者の装備を与えてくれます!
この早着替えシーンがふにゃふにゃしていて可愛い!
そしてちょっとだけルールを教えてくれます。
運命の女神様は、うつしよからヴィジョンにやって来た旅人に
ひとつだけ願いを叶えてくださる。
勇者の剣の柄にある穴全てに宝玉をはめた時、運命の塔に登ることができる、
そこに運命の女神様はいらっしゃる、とのこと。
剣の柄の穴は全部で5つ、1つはラウ導師様がサービスでくれました。
そして砂漠に飛ばされ、ねじれ狼の子供と遭遇。
お父さんとお母さんは?と話かける様子がなんとも可愛い。
そうこうしてると親狼たちが子供をさらったと思ったのか、
いっせいにワタルを襲います!
剣の能力を使って戦うも、数が多すぎて慌てて逃げるワタル。
そこにワニのような生物がワタルを助けてくれます。
ワニの名前はキキーマ。ワタルが旅人だとすると大喜びするキキーマ。
荷運びのお仕事で街まで連れて来てくれます。
キキーマとランチ。
食事を早々に終え、荷物を届けてくるといって席をたつキキーマ。
「もどってくるからいなくならないでよ」とワタルに伝えるも、
ワタルは食べている途中で芦川を見つけ、席を立とうとする。
すると、お店のおばちゃんに「残すな」と席に戻されてしまいます。
お残しは許しまへんで!!
忍たま乱太郎の食堂のおばちゃんみたい!
急いで食べて街に出るワタル。
たどり着いたのはサーカス会場です。
猫のミーナの空中ブランコに魅了されます。
ふわふわ〜と空中ブランコを乗りこなす姿がなんとも美しい。
サーカスの後、芦川を探して会場付近をうろうろしていると
二人組のおじさんが小さなドラゴンを捕まえていつところに遭遇。
ミーナもやってくるのですが…。
二人組のおじさんはワタルに罪をなすりつけて逃げちゃいます。
ミーナも、「そんな人はいませんでした」と、しらばっくれちゃう。
ミーナ悪者?!
ワタルは犯人と疑われ、牢屋に閉じ込められてしまいます。
しばらくすると、牢屋の扉が開きます。
昨夜、ドラゴンの子が消え、牢屋にいたワタルには盗めないだろうと釈放。
ただ、「共犯の疑いがあるため、この街からは出さない」と綺麗なお姉さんが。
綺麗なお姉さん、とても好み!
そして、真犯人を探すため、キキーマとともに洞窟へ。
小さなテント潜む2人のおじさんはドラゴンを殺そうとしています。
そこにはミーナもいました。ミーナは2人のおじさんに騙されていただけでした。
2人のおじさんともめているところに、大きな竜みたいな水中生物が現れます!
水中戦、どうなるのかと思いきや、キキーマの助けもあり、無事退治。
そして2個目の宝玉ゲットです!
ここで気になるのがワタル、泳ぐのうますぎ。
足のつかない水中で、怪物と戦う姿が頼もしい。
そして、真犯人2人のおじさんを捕まえ、サーカスのところに戻ると、
綺麗なおねーさん、カッツさんが
ハイランダーの称号とハイランダーの証の腕輪をくれます。
そして再び旅へ。
旅のお供が2人(2匹?)ファイアドラゴンの子供ジョゾとミーナが増えました。
ここから主題歌に合わせて冒険の様子をつらつらーっと流して、
みんな自由に行動していると迷子になっちゃいます。
小説の旅の行程が長いからサラ〜っと流しとこう、みたいな感じですかね?
ダイモンとの出会い
街にたどり着いたワタルは、ダイモンという、いかにも怪しげな男と出会います。
ダイモンと食事の際、芦川が宝玉を手に入れるため、森を丸ごと焼き払ったことを知る。
詳細を聞くために、ダイモンの部下、司教と病院に行くことに。
「仲間も一緒に…」とお願いするワタル。
「すぐに向かわせるように手配しましょう」といいながら映る描写は
檻に閉じ込められているキキーマとミーナでした。
いかにも怪しい、というか、もう完全に悪者ですね。
司教とともに病院に向かうワタル。
病院に向かう途中、魔導師について語る司教。
森を焼き払い、40人近い人がなくなり、他にも城を壊したり、川を決壊させたり…。
信じがたい内容に、ワタルは「芦川はそんなことをしない!」と、かばいます。
すると謎の少女の声が聞こえます。
少女の声は案内人には聞こえていない様子。
「そいつ(司教)は敵だから早くここから離れて…」といわれ、
急用を思い出しました、といかにも嘘丸わかりな言い訳をします。
すると司教は
「実はその魔道士も大火傷を負って病院にいる」と。
普通なら、森を燃やして、大損害を与える魔道士なんか、看病するでしょうか。
そもそも自分の魔法で火傷…?
でも、そんなこと考える間も無くワタルは病院に走り出します。
すると待っていたのは魔道士ではなく…
お父さん?!
ビジョンに現る”お父さん”の本音がグッとくる
個人的に、ここのお父さんのシーンが胸にグッとくる。
学生の時に見るのと、大人になってから見るのとでは
感じ方が違うシーンではないでしょうか。
お父さんに、母が倒れたことを伝えるも、父は帰らないという。
ワタル「僕と母さんのことが嫌いになったの?」
父「違う、お前も大人になったらわかる」
ワタル「だったら子供でいい、子供を困らせて、そんな大人にだったらなりたくない!」
父「いつもどれだけ我慢しているか知らないで、勝手なことをいうな!働いて、働いて、寝る時間も削って、欲しかった新車も我慢した、それなのに誰も優しくない、感謝しない、当たり前だと思ってる、こんなのが俺の人生なのか?うまいもの食って、欲しいもの買って、俺のために行きちゃダメなのか!だから大人も夫も父親も全部辞めてやる!!」
大人になると、生きていくために働いて、いろんなことを我慢して、
我慢して我慢して、するといっぱいいっぱいになってパンクしちゃう、
もしくは全部どうでもいいやと思って諦めてしまう。
気づいたら我慢することが上手になって、
諦めることも上手になって、夢のない毎日に慣れてしまう。
夢を持ち続けるって大変なんですよね。
私も、なりたかった将来の仕事の夢は諦めちゃったので
なんだかグッときました。
そして、お父さんの罵倒に圧倒され、泣きそうになっているワタルの元に
助っ人誕生!芦川が魔法で助けてくれます。
芦川の魔法で父は葉っぱに早変わり。どうやら幻想だったようですね。
そして案内人司教とミツルの魔法バトル?!
と思いきや、全く魔法が使えない司教さん、あっけなく、ノックアウト。
司教を殺そうとする芦川を止めるワタル。
その様子に、「何をしにヴィジョンに来たんだ?!」と怒る芦川。
最後の宝玉を手に入れるために手段を選ばないことをワタルに告げ去るのでした。
仲間の救出
そして、どこで知ったのか、キキーマとミーナを助けなきゃ!と
大きな建物に忍び込みます。
警備が万全な建物なのに、一体どうやって忍び込んだのか…。
そして、早々にダイモンに見つかり、やられそうなところ、
カッツさん登場!!
ミーナとキキーマもカッツさんに助けられ無事でした。
ワタル、何もしてない(笑)
ダイモンがワタルに魔法をかけようとしたところ、
ワタルの剣が魔法を跳ね返し、司教は宝玉になりました。
3つ目の宝玉ゲットです!
宝玉を集めることが試練のはずなのに、
宝玉を手に入れて複雑な顔のワタル。
お母さんを助けたいけど、ビジョンも救いたい、という複雑な感情の表れでしょうか。
そして、ダイモンの計画を知る。
魔道士とイルダ帝国が手を組んだ、このままだと戦争が起きる。
それを知ったカッツを含むハイランダーたちは急いで帝国に向かいます。
いざ!イルダ帝国へ!
お城にはとても可愛いゾフィ殿下が。
芦川は優しく呼びかけ、ダンスをしながらたわいない話をする。
闇の宝玉はご存知ですか、と探りを入れる芦川。
このお城は闇の宝玉を守るために作られ、
闇の宝玉はこの地に魔族を封じ込めている。
奪われれば魔族が暴れ出し、ヴィジョンが滅ぶ。
お城を壊さないと宝玉には近づけず、
お城を壊しても宝玉のかたわらには、
その人が一番苦しむものが映る鏡があると教えてくれるのでした。
ゾフィの言葉に顔をしかめる芦川。
宝玉を手にするためにどのように城を壊すか考えているのでしょうか。
高台でミーナとお話をした後、
ジョゾのツノが抜け(生え変わるらしい)
ツノを笛のように吹くとジョゾのお父さん、巨大なドラゴンがやって来ます。
ドラゴンに乗りイルダ帝国のお城に向かう一同。
戦いをやめさせる!
そして、また謎の少女の声が。
「ミツルがビジョンを滅ぼそうとしている。」
ここからクライマックス!といったところでしょうか。
不穏な音楽がワクワクさせてくれる。
なんでもありな魔法でお城を壊して宝玉のある場所へやって来た芦川。
ちゅうに浮いたり、人を灰のように消してしまったり…。
本当に、なんでもありでむちゃくちゃすぎる!
さて、鏡の中に闇の宝玉が見えました。
宝玉を取らないでと引き止める皇女ゾフィと、駆けつけたワタル。
ビジョンなんてどうなってもいい、大事なものがある!
大事なものがあるんだ!
願いが叶わなければビジョンに来た意味がない!
そこで鏡に芦川の過去が映ります。
芦川ミツアキ(芦川の父)夫が、妻と知人の男性を殺害、2歳の娘と無理心中を図った、
というニュース。
災難なことに、芦川の誕生日の出来事でした。
芦川の辛い過去を知り、謝るワタル。
芦川は氷の殻の中にこもり、闇の宝玉に手を伸ばします。
闇の宝玉を手にした瞬間、
ビジョンの世界に魔物たちが溢れ出し、人々を襲い出しました。
倒れているゾフィに駆け寄るワタル。
ゾフィ様が4つめの宝玉をくれました。
良い行いをしていると、宝玉を手に入れるのは意外と簡単なのかもしれないですね。
運命の塔に行って、芦川に会わなければいけない。
魔族のことはカッツさんたちに任せて、ワタルは運命の塔を登るのでした。
ワタルVSワタル
塔の上で待っていたのをワタル自身。
もう一人のワタルはワタルの中の闇、欲望に忠実なワタルでした。
お父さんが出て行ったのは辛いこと、母が倒れたのもすごく辛くて、
運命を変えたい!
お母さんのためならなんでもできると思ってビジョンにやって来たワタルですが…。
だからと言って、ビジョンなんてどうなってもいい、というのは間違っている。
悲しくて怒ったり甘えたり誰かを恨んだり人のせいにしちゃったり、
でもみんな僕の心だ。そうだよ、君は僕だ。おかえり。
自分自身の本心を受け止めるワタル。
何かを決意したような、ワタルの背中がなんとも切ない描写でした。
生きていると、自分自身と葛藤する場面、将来のことや、仕事など、
自分のことを見つめなおしたりすることって誰にでもありますよね。
いいことをするのか、悪いことをするのかはその人の判断で、
時にはいいことと思っていても間違っている場合もあります。
それをVS自分という敵で表している感じですね。
こういう表現、個人的に好きです。
急いで芦川VS芦川の元に駆け寄るワタル。
芦川はもう一人の自分自身、と気づくことはなく、
もう一人の芦川を攻撃し、同じダメージを負ってしまうのでした。
倒れこむ芦川に駆け寄るワタル。
「ワタルは勝ったんだ、俺は負けた、運命を変えることはできなかった…。」
と弱り切った体で伝える芦川。
「芦川を残していくなんて嫌だ!絶対に連れて帰る!」と、泣くワタルに
「俺は一人でいい」と言って芦川は消えてしまうのでした。
連れて帰る!!って言ったのに、消えちゃうなんて切ない。
いいシーンなのに、時々気になってしまうのが芦川の声優さんの演技力…。
苦しんでいる表現がなんともわざとらしくて、
いいところなのに泣けなかったのがちょっと残念です…。
ラスボス登場
芦川が消えて、悲しんでいるワタルの元に、謎の少女が現れます。
ビジョンに来てから何度も助けてくれた謎の声の正体でした。
この少女と出会い、最後の宝玉が剣に…!!
サポートしてくれていた少女からのプレゼントですかね。
そして少女は願いを全部叶える方法を教えてくれます。
「女神を滅ぼして、ワタルがビジョンの神になれば、
どんな願いでも幾つでも叶えることができる。
悲しい思いをさせる女神って、残酷、女神を滅ぼしなさい」と囁く少女。
でもワタルは、
「何かと引き換えに自分だけ幸せになんてなりたくない!」
そう告げると、
「私がワタルを守ってあげる、早くビジョンを滅ぼして!そうなればビジョンもワタルも私のもの…!」
最後の審判!と言ったところでしょうか。
最後まで「正義とは何か」を問うような試練ですね。
ワタルが「嫌だ!」と断ると、
可愛い少女がみるみると巨大なおばあちゃんガエルに姿を変えます。
「君は間違っている!」
一度はカエルに飲み込まれるも、勇者の剣で退治したワタル。
魔女ガエル、なんともまぁあっけない。
姿だけがいっちょまえで、一瞬で決着がついちゃいました。
そして剣が大きくなっり、ワタルにビジョンの全貌を見せるのでした。
ラスト、女神様と対面
今のビジョンの様子、魔族に襲われて悲惨な様子を見て決意するのでした。
「女神様、ビジョンから魔族を退けてください」
「叶えられる願いは一度きり、
その願いを叶えたらうつしおの運命は何一つ変わらない、
苦難を乗り越えて来たのは他の願いがあったからなのでしょう?」
と問う女神様。
その質問にワタルは
「最初は家族を取り戻したいとおもってました、
でもビジョンに来て、仲間と出会って旅をして、わかったんです。
運命には喜びや楽しいことと同じくらい、悲しみや不幸があって、
それを避けることはできないし、
その度に女神様にお願いして運命を変えてもらうわけにはいかないんだって。
自分の運命を受け入れて、自分で未来を創っていこうと思います。
それを僕に教えてくれた仲間たちと、この世界に未来をください!!」
あなたの掴んだ答えを今、地上へと帰します!!
女神様はワタルの願いを受け、勇者の剣が回転し、雲の中に消えて生きます。
それがなんとも幻想的。
そして女神様の力発動!
まるでミサイルが落っこちたのかと思うほどの爆風が世界を襲い、
魔族が花びらに変わり、ヴィジョンは救われたのでした。
めでたしめでたし。
そして空から落っこちながら、ワタルも花びらになって消えるのでした。
キキーマたちに別れのご挨拶できないのはちょっと悲しいですね。
で結局、何も変わらず、終わるというのは味気ない。
女神様の配慮ですかね。
現世の世界に戻ったワタルは朝ごはんの用意。
そこには元気なお母さんの姿がありました。
お父さんの姿はなかったので、
お母さんは病院で無事に助かり、シングルマザーとして働き出したのかなと、思われます。
そしてこの日、学校には転校生がやってきます。
可愛い女の子と、聞いたことのある男の子の声。
顔は写りませんでしたが、首から下の姿、ワタルのハッと驚く様子から芦川でした。
ワタルのおこないで未来がちょっぴり変わったようでよかったよかった!
無事、ハッピーエンドですね。
芦川の顔を移さない表現がいい味を出してます。
総評
最初から最後まで、ゲームっぽさを醸し出す作品。
ありきたりなストーリーのような気もしますが、私は好きでした。
今までテレビゲームなども含めて色々やって来ましたが、
毎回思うことが、ゲームのお金、実際に振り込まれればなぁ、なんて思っちゃいますね。
キャストが豪華俳優陣ということで、
アニメが大好きな人から見れば、演技面で気になるところは多くあるかもしれませんね。
サブキャラが声優さんなので、細々としたところは安心して見れました。笑
途中の主題歌でツラツラーっと旅の様子を表す表現は
いまいち意味があるのかないのかわかりませんでした。
お母さんが倒れて気が気でないはずなのに、
のんびりとビジョンを楽しんでしまっている様子はなんだかなぁ。
そして、芦川はビジョンと現世を行ったり来たりしていたけど、
あれは魔道士だけの特権?
そして現世でも普通に魔法が使えていたのはなんでなのか。
その辺がちょっと気になりました。
小説を見れば何かわかるのだろうか、と思うのですが、
映画と比べ、小説はなかなか読むのに時間がかかるので苦手です(笑)
小学校低学年ぐらいの子に
いつか辛いことが起こるかもしれない、それでも、悪いことはしてはいけない、
そんな正義を教える教科書としての教材にはぴったりの作品ではないかと思いました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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