【アウトプット大全を解説要約】アウトプットをしなければ、成長はしない!

私がyoutubeにあげている動画を、ブログにまとめました。

もし文字を読むのがめんどうでしたら、動画をみてください。

今回紹介する本は樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」です。

この本のテーマは「アウトプットをしなければ、成長はしない」です。

たくさん本を読んだり勉強しても、「書く・話す」といった行動をしないと自分の成長にならないということです。

「あなたが最近よんだ本について、どんな内容が5分で説明してよ」って聞かれた場合どうですか?

きちんと説明できるなら、記憶として定着していますし身についています。

しかし説明できないなら、その本の内容は自分のものになっていないということです。

「ギクッ!!」となったそこのあなた安心してください。

わたし達は、どうしてもインプット重視の環境でそだってきました。

通っていた学校という仕組みの中では、授業をただ聞いていました。

インプットの割合が8割~9割です。

それを試験とかでアウトプットをしますが、せいぜい1割~2割程度でした。

そんな勉強方法を小学生から大学生までずっとやってきたので、インプット重視が体に染みついているのです。

この状況はいわば当然のことなのです。

日本人は本を読んだりセミナーに参加したりと、自己成長のためにインプットにはげむ方は多いです。

一方で実際の成長に繋がっていない人が非常に多いです。

そういう生き物なのです。

では、どうしたら自分の成長になるのでしょうか?

その答えがこの著書で紹介されておりました。

樺沢紫苑先生について

まず樺沢紫苑(かばさわ しおん)先生について簡単にみていきましょう。

職業は精神科医です。

次のようなアウトプットを日々こなしています。

  • メルマガ毎日発行13年
  • Facebook 毎日更新8年
  • YouTube 毎日更新5年
  • Twitter
  • 新作セミナー毎月2回以上9年連続
  • 3時間以上の執筆11年
  • 3冊の出版10年連続

そんなアウトプット魔人がアウトプットの重要性とやり方が書いてあるのが、アウトプット大全となります。

そのなかで重要だと感じた部分をピックアップして紹介します。

  1. インプットとアウトプットの黄金比
  2. アウトプットの重要性
  3. アウトプットの方法

それでは詳しい内容を見ていきましょう。

インプットとアウトプットの黄金比

そもそも「インプット」と「アウトプット」がどういうことかをしっかりと整理しておきましょう。

「インプット」は脳に情報を入れることです。

次のようなものになります。

  • 読む
  • 聞く
  • ニュース
  • youtubeを見る

そして「アウトプット」は脳から情報を引き出すことです。

次のようなものになります。

  • 脳にある情報を話す
  • 書く
  • 行動する

そんな「インプット」と「アウトプット」の間には、理想のバランスが存在します。

「インプット3割」に対し「アウトプット7割」3:7という比率です。

つまりインプットの2倍近くの時間をアウトプットにつかうのです。

この割合は、ある研究によって証明されています。

コロンビア大学の心理学者アーサーゲイツ博士がある研究を行いました。

100人の子供達をあつめ、人物の簡単なプロフィールを時間内に暗記するというものです。

もちろん、いくつかのグループに分かれてもらい、インプットとアウトプットの比率をかえます。

そして、どのグループが一番成績が良いかを調べました。

実験の結果、最も高い成績を出したのが、インプットが3割」で「アウトプットが7割」のグループだったのです。

これがインプットとアウトプットの黄金比となります。

あなたも学校の勉強でしっかり教科書を読んでから、問題を解いていましたよね?

でも実際は、問題を解く時間を増やした方が記憶に残りやすいのです。

びっくりですよね。

アウトプットが大事な理由

では、どうしてアウトプットが大事なのか見ていきましょう。

簡単なことです。

アウトプットがないと、インプットは定着しないからです。

早速ですが、このような例があります。

  • 月に3冊本を読んでその3冊をアウトプットする人
  • 月に10冊本を読んで一冊もアウトプットしない人

どちらのほうが成長するでしょうか?というものです。

それは間違いなく3冊本を読んで3冊アウトプットする人です。

 

どうしてかというと、いくらインプットを増やしても、アウトプットしない限り知識として定着しないためです。

脳みその仕組みとして情報をいれるだけでは、頭の中の奥深くにうもれてしまって引き出せなくなってしまうのです。

 

そこで情報を入れ込むインプットするだけじゃなくて、何度か定期的にアウトプットします。

情報を引きだしてあげて、その情報を引きだすための回路を作ってあげるような作業が大事です。

もうすこし具体的に言うと、つぎのようになります。

インプットをすると、脳の「海馬」というところに情報が一時的に保存されます。

ここに記録された情報は一定期間つかわないと「これは不必要な情報だ」と脳が判断します。

そうやって、情報はわすれるようにできています。

しかし一時保存された情報を何度も引きだすと、「これは大切な情報だ」と脳が判断します。

そうなると、海馬から側頭葉というところに情報が移動されるのです。

この側頭葉に移動された情報は忘れにくいので「しっかりと自分のものになる」というわけです。

こうしてみると、アウトプットは重要って感じませんか?

アウトプットの頻度

つぎにどれくらいの間にどれくらいの回数をアウトプットすれば、情報をわすれないようになるのでしょうか?

これは、情報のインプットをしてから「1~2週間以内に3回以上情報が引き出される」忘れにくくなるようです。

この数字を意識してアウトプットをすることで、効率的に成長することができるのです。

英単語だってなかなか覚えられないですよね。

一度ですべてを完璧に暗記できる人はいません。

最初に暗記してから3回くらい復習してようやく、長期の記憶として残るものなのです。

アウトプットを繰り返すことで日常が変わる

著者の樺沢さんはインプットは、脳内世界を変化させるもの。

対してアウトプットは、現実世界を変えるものだと定義しています。

インプットすると、もちろん脳の中の情報や知識がふえます。

しかしそれだけでは脳内世界が変わるだけで、現実的な変化は何1つ起きません。

インプットだけを徹底して、知識を自分の頭の中にためこんでも自己満足でしかないのです。

一方アウトプットは、現実世界に対して変化や影響を与えることができます。

そうしてアウトプットを繰り返すことで、周囲の人間にも影響を与えます。

似たような人間が集まり、日常が有益な情報でみたされるのです。

ここまで聞くと、アウトプットってやる価値あるかもっておもいませんか?

具体的なアウトプットの方法

次に見ていくのが、具体的なアウトプットの方法です。

ただ「アウトプットをしろ」と言われても、何をやっていけばよいのかわからないですよね。

なので、日常的かつ簡単にできるものを紹介したいと思います。

アウトプットの方法は次の3つです。

  1. 人に話す
  2. 手で書く
  3. 物事を人に教える

詳しく見ていきましょう。

1.人に話す

自分が体験したことや、読んだ本の内容について人に話すことです。

これは著者も「話すことが一番簡単なアウトプット」と言っているほどです。

コツとしてはつぎのようなことがございます。

  • 伝えたいことを要約
  • さらに頭の中で整理してから話す

内容がきちんとまとまってなければ、何をいってるのかわからないようなことになります。

そしてだらだら話すのではなく、自分の意見を少しでも話すことで、アウトプットの質が高まります。

最近よんだ本について話すのであれば、本の内容だけではなく、それをよんで自分はどう思ったのかを話すのです。

そうすることで、あなたの話に付加価値がうまれ、聞く側にとっても価値のある情報になります。

 

ただ自分は一人暮らしだし、会社では一人の仕事が多いから人と話す機会がすくないという人には、ペットやぬいぐるみなどに話しかけるという方法もあります。

これでも十分にアウトプットの役割をはたしてくれます。

アウトプットに苦手意識がある人は、まず話すという手法がおすすめです。

余談ですが、悪口はだめです。

東フィンランド大学 1449人の年配者を対象としたこんな研究があります。

悪口が多い人は、認知症になる危険性が3倍にもあがってしまう。

さらにストレスホルモンであるコルチゾールを増やしてしまうことが明らかになりました。

悪口でストレス発散しようとする人は、逆にストレスを増やしてしまっているのです。

また悪口が好きな人は、常に人の短所や欠点を探す訓練をしている状態です。

なので、自分の短所や欠点も自然と目に付くようになってしまいます。

ほかにもノースカロライナ大学が、職場で話されるポジティブな言葉とネガティブな言葉の比率を調べた研究があります。

ポジティブな言葉とネガティブな言葉のバランスを変えて実験を行いました。

 

その研究によると、ポジティブとネガティブな言葉の比率が3対1以上のチームは、ビジネスで高い利益を上げました。

さらには、チームメンバーの評価も高かったのです。

一方、ポジティブとネガティブな言葉の比率が3対1以下のチームは。会社への愛着が低く離職率がたかくなることがわかりました。

さらに心理学者ジョンゴットマン博士によると、夫婦のポジティブとネガティブな言葉の比率が5対1を下回ると高確率で離婚するという研究もあります。

つまり事の成功や良好な人間関係のためにはポジティブな言葉がネガティブな言葉の3倍以上必要」だと科学的に証明されているのです。

人間関係だけではなく、自分のメンタル状態を良くするためにも悪口は控えましょう。

ポジティブな言葉を増やす意識をしてアウトプットをすること是非試してみてください、

2.日記を書く

次に日記を書くというアウトプット。

こちらも初心者におすすめな方法です。

「1日を振り返った日記をかく」というアウトプットのトレーニング方法です

その日にあった楽しい出来事・嬉しい出来事などを書くのです。

ここでもできる限りポジティブなことを書いてください。

これは、ポジティブ日記と呼ばれるものです。

アメリカのブリガムヤング大学でこんな研究結果があります。

ポジティブ日記を書いた人は、普通の日記を書く人と比べて、幸福度と生活に対する満足度が高くなるのです。

具体的なやり方としては、その日にあったポジティブなことを3つ書くだけです。

文章を書くのに慣れていない人は、箇条書きから始めても問題ないです。

書くことに慣れてきたら、文章で具体的に書くようにしましょう。

最初はなかなか文章にすることは難しいかもしれませんが、続けることで書く力も向上させることができるはずです。

3.手で書く

次に「手で書く」というアウトプットです。

タイピングより手書きの方がアイデアが出やすく記憶に定着するという研究結果があります。

プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究で明らかになりました

大学生を対象に「講義の内容を手書きでノートをとる学生」と「パソコンでノートをとる学生」に分けて比較しました。

その結果、手書きの学生の方が良い成績を上げてより新しいアイデアを思いついたり、長い時間にわたって記憶が定着したという傾向にあったのです。

しかし何でもかんでも手書きにすればよい、というわけではありません。

手書きとタイピングには、それぞれに長所があります。

アイデアを生み出すときや記憶に残したいときは手書きがいい。

アイデアをまとめるときは、タイピングのほうがよいといわれています。

もちろんタイピングの速度よりも手書きのほうが早いのなら、すべて手書きでも問題ないでしょう。

また書くというアウトプットは、人に話すことと比べると圧倒的に記憶に残りやすいのです。

4.物事を人に教える

「物事を人に教えるという」というアウトプット方法です。

人に教えたことがある人なら分かると思いますが、自分が内容をしっかり理解していないと、人に教えることができません。

もし満足に教えることができなかったのなら、あなたのスキルになっていないということになります。

そして再度勉強しなおす、つまりインプットし直す必要が出てきます。

このようにアウトプットの難易度自体は高いですが、とてつもなく記憶に残りやすい方法です。

アメリカ国立訓練研究所が発表しているラーニングピラミッド」と呼ばれるデータがあります。

こちらの画像のものです。

ラーニングピラミッド

その研究結果では、人に教えたときの平均の記憶率は、なんと90%に達しております。

講義の平均記憶率が5%です。

いかに「人に教えるということ」が効果的なのかがわかりますね。

わたしも、学生時代に友人に勉強を教えたことがあるのですが、勉強の内容はもちろん、どんな会話をしていたのかを今でも覚えていたりします。

5.ネット上で情報発信をする

次のアウトプット方法が「情報を発信する」というものです。

具体的には、次のようなものがあげられます。

  • ブログ
  • Twitter
  • フェイスブック
  • youtube

「人に見られるという緊張感があり、よいものを書こうとするから、アウトプットにはおすすめだ!」と紹介されています。

ただ個人的にはこの方法は、おいおいでよいと思います。

というのも、発信した情報に賛同する意見もあるでしょうが、辛辣な指摘を受けることは避けられません。

なによりハードルが高いです。

6.実際に行動に移す

最後に最大のアウトプット方法が、実際に行動に移すことです。

行動してはじめて目の前の現実がかわります。

せっかくいい本をよんでも、本の内容を実際に行動しないと無意味です。

実際に行動することで、現実をかえることができ、自己成長につながるのです。

例えばダイエットをしたいと考えた時、色んなダイエット方法を調べます。

しかし情報を収集して知識として身につけても、実際に行動に移さない限りは痩せていかないです。

せっかく学んだ効果は得られません。

不思議におもいますが、「行動に移す」ということもアウトプットの1つなのです。

読む・書くと比べて少し難易度はたかいですが、圧倒的な自己成長につなげることができます。

まとめ

以上が「アウトプット大全」の要約でした。

最後にまとめです。

  1. インプットとアウトプットの黄金比は3:7
  2. アウトプットの頻度は、1~2週間以内に3回以上
  3. アウトプットを繰り返すことで日常が変わる
  4. 具体的なアウトプットの方法
    1. 人に話す
    2. 日記を書く
    3. 手で書く
    4. 物事を人に教える
    5. ネット上で情報発信をする
    6. 実際に行動に移す

インプットをたくさんしているのに成長に繋がらないのは、圧倒的にアウトプットが不足していることが原因です。

そして、インプットだけの学びはただの自己満足。

自己成長はアウトプットの量が非常に重要。

インプットするために使った時間や労力を無駄にしないためにも、アウトプットをすることは非常に重要だというポイントです。

ちなみに樺沢紫苑先生の続編著書、「インプット大全」も記事そして動画にしております。

興味がありましたら、こちらもあわせてご覧ください。

「インプット大全」の記事はこちら

9 o'clock ~MOVIE&LIFE~
映画・ドラマ・アニメ・本・ライフについて紹介

ここまでありがとうございました。

またお越しください。

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