エクスペリメント 感想 監獄実験で高額収入

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大人の方も学生の方も、その他皆様お疲れ様です。

高給の求人を見るたびに楽な仕事ないかな、なんて考えてしまいす。

 

前回紹介した「インシテミル・7日間のデス・ゲーム」に引き続き

高給の単発のお仕事のお話。

 

2001年のドイツ映画『es [エス]』のリメイク作品

映画「エクスペリメント/The Experiment」の

あらすじ・感想を紹介していきたいと思います。

 

今回の作品はグロテスクな表現・性的表現が苦手な方は

見ることはあまりおすすめできない映画です。

 

一言あらすじ:囚人役と看守役に分かれて2週間過ごす実験に参加。

一言感想:欲望を我慢するのって難しいよねぇ。

 

映画詳細

  • 監督:ポール・T・シュアリング
  • 制作:アメリカ(2010年)
  • 上映時間:97分

キャスト

  • トラヴィス:エイドリアン・ブロディ(宮本充)
  • バリス:フォレスト・ウィテカー(楠見尚己)
  • チェイス:キャム・ギガンデット(中田隼人)
  • ニックス:クリフトン・コリンズ・Jr(呉圭崇)
  • ベンジー:イーサン・コーン (松島淳)
  • ベイ:マギー・グレイス(石田嘉代)
  • ボッシュ:デヴィッド・バナー(小手川拓也)

 

あらすじ

職を失ったトラヴィスは、日当1000ドルという高報酬に惹かれ、大学で行われる実験に参加することにする。その実験とは、大学の地下に作られた擬似刑務所で24人の男を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役に従って2週間生活するというものだった。

Wikipedia引用

 

エクスペリメント(実験)

この作品は1971年にアメリカのスタンフォード大学で

実際に行われた「スタンフォード監獄実験」を元に製作されたそうです。

2001年のドイツ映画『es [エス]』のリメイク作品とのこと。

スタンフォード監獄実験とは…

心理学部で、心理学者フィリップ・ジンバルドー (Philip Zimbardo) の指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験が行われた。模型の刑務所(実験監獄)はスタンフォード大学地下実験室を改造したもので、実験期間は2週間の予定だった。

新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるということが証明された。

Wikipediaより

実際にこんな実験をやっていると思うと怖いですね。

映画と違うのが人数の割り当て。

映画内では看守が6名、囚人18名で行われました。

 

金欲、物欲、食欲、睡眠欲、性欲、様々な欲がありますが

全て満たすのはやはり難しいものです。

今回のエクスペリメントは金欲を満たすために、

被験者として実験に参加します。

 

ルール

全員統一ルール

・2週間の実験。

・安全第一のため、暴力禁止。発見次第、即刻実験中止。

・監房棟へ私物の持ち込みは禁止。

・秩序を守らなければ報酬はなしとなる。

・全員での実験のため、やめるものが出た場合は終了。

 

囚人のルール

1、囚人は1日3食残さず食べること。

2、娯楽は1日30分。

3、囚人の移動は指定範囲内のみ。

4、囚人は勝手に話してはならない。

5、囚人はいかなる状況でも看守に触れてはならない。ルールを破った者は相応に罰せられる。

・囚人は名前でなく、ナンバーで呼ばれる。

 

看守のルール

・ルール違反の囚人が出た場合、30分で懲罰を考えること。

・時間を過ぎると赤いランプが点灯し実験終了となる。

 

看守:ダニエル・ボッシュ・ヘルウェッグ・サンドバーグ・チェイス・バリス

囚人:上記メンバー以外全員。

 

 

感想(ネタバレあり)

個人評価:★★★(3/5)

 

研究者が出て来るのは、

一番最初の面談と実験現場に着いてからのチーム割り当てとルール説明のみ。

実験というのだから、

観察する側の状況とかも出てきていいものかと思うのですが、

そういった描写は全くありませんでした。

 

 

最初はなごやかなのですが、最初の娯楽の時間

囚人がバスケットボールを看守にぶつけてしまい、鼻血が出てしまいます。

わざとではない、と謝る囚人。

ですが、看守は相談します。

相応のライトがついてしまい、報酬がなくなるのは困る。

軽いミスには軽い罰を与えようと提案。

 

ボールをぶつけた囚人に腕立て10回を提案。

囚人はわざとではないこと、口の聞き方がきに食わないため、断る。

すると全員腕立てを命じられる。

 

 

最初は従うものの、看守が囚人を甘く見ていると、

囚人は「所詮ニセモノだ!!」と一致団結して

犬の糞のようなご飯は食べられないと反乱。

食べ残しを看守に投げつけ、騒ぎ立てます。

 

一旦引く看守たち。そして仲良く作戦会議。

暴力はなしでももっと酷い仕打ちができる、屈辱を与えようと決断。

「相応の罰」という曖昧な表現が恐怖の引き金かと思います。

最初は軽い罰で済むのですが…。

 

ランプが点灯しないことが

看守役をどんどんエスカレートさせ、

囚人を支配することに快感を覚え始めます。

被験者たちは実験の意図は知らされていないのですが、

しっかりと看守は看守として豹変してしまったようでした。

 

温厚そうな人ほど怒ると怖いことってありますが、

作中のバリスの豹変ぶりはまさにそんな感じでした。

 

暴力は禁止ですが…

殴る蹴るがないだけで、両手を縛って髪を剃り落としたり、

水攻めや犯そうとしたりするのはアリなのか…。

あまりの仕打ちに涙する囚人番号77番、トラヴィスが見ていて辛かったです。

 

その後、看守の中でも「非人道的、これ以上はやめよう」と言ったボッシュは

看守たちからリンチにあい、ボッコボコの状態で囚人側に入れられます。

 

これが最後の火種となり

囚人役全員が団結して反抗を起こします。

 

ここから音楽と悲鳴が鳴り響く。

この演出に鳥肌が立ちました!

 

主人公が閉じ込められ、どうなるのかと思ったら

ずっとカメラに話しかけてる…。

そして笑い出す様子がまた恐怖を感じました。

 

脱獄もののお話はどうしてこうも面白いのか!

プリズンブレイクのシーズン1のドキドキ感を思い出しました。

 

ラスト、看守たちは囚人たちの報復を恐れ、逃げ出します。

逃げ出したけど、入ってきた入り口はシャッターが開かない!!

行き止まったところで殴り合い開始です。

そしてブザーが鳴り響きました。

 

シャッターが開き、迎えのバスが来て無事報酬は支払われます。

シャッターが開いた瞬間の看守役と囚人役のやるせない空気、

一体何をしていたんだろう、という状況、

あっけなくエンドロールに入る感じが

もどかしく、モヤモヤ感が残る、後味の悪い作品でした。

 

今回は人間が豹変する様子、後味の悪さで星3つです。

おすすめはできませんが、

刺激が欲しい人にはピッタリかもしれませんね!

 

この作品はネットフリックスで見ました。

Netflixについてまとめました

 

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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