映画 A.I. 感想 ロボットと共存する未来

(C)2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC.

ロボットが活躍する物語はたくさんありますよね。

リアリティなもの、そうでないもの、皆様でそれぞれお好みがあるかと思います。

中でも私は、現実的世界観に寄せられているものに興味をそそられます。

 

今回見た作品はロボットが主人公の映画です。

この作品は非現実的なようですが、

そのうちこんな世界もやってくるのではないかなと思えてしまう、そんな作品。

 

一言あらすじ:愛することをインプットされたロボットがひたすら愛を求め続け冒険をするお話。

一言感想:愛されたい気持ちが重すぎてつらい。

 

映画詳細

  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • 制作:2001年(アメリカ)
  • 上映時間:146分

キャスト

  • デイビッド:ハーレイ・ジョエル・オスメント
  • ジゴロ・ジョー:ジュード・ロウ
  • モニカ・スウィントン:フランセス・オコナー
  • ヘンリー・スウィントン:サム・ロバーズ
  • マーティン・スウィントン:ジェイク・トーマス
  • アレン・ホビー教授:ウィリアム・ハート
  • ジョンソン=ジョンソン卿:ブレンダン・グリーソン
  • テディ(声):ジャック・エンジェル
  • Dr.ノウ(声):ロビン・ウィリアムズ
  • スペシャリストの声:ベン・キングスレー
  • ブルー・メカ(青い髪の妖精)(声):メリル・ストリープ
  • コメディアン(声):クリス・ロック

 

あらすじ

地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍する未来。その時代に人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして開発されたデイビッドは、彼を製作したロボット製造会社の社員、ヘンリーとその妻モニカの元へ試験的に送られる。夫妻には不治の病を持つ息子のマーティンが居たが、現在は冷凍保存で眠っていて目覚める保証はなく、実質的に子供がいないのと同じだった。

起動させたモニカを永遠に愛するよう、元々変更がきかないようにプログラムされたデイビッドだったが、マーティンが奇跡的に病を克服して目を覚まし、退院して家に戻ってくる。それからモニカはデイビッドよりもマーティンの方に特に愛情を注ぐようになった。ある日マーティンとデイビッドが遊んでいる最中、マーティンの生命に関わる事故が発生し、デイビッドは森に捨てられる。

デイビッドは、再び母に愛されることを目的に友達の玩具型ロボットのテディ、森で出会ったセックス・ロボットのジゴロ・ジョーとともに旅をする。

Wikipediaより

感想

(C)2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC.

個人評価:★★★★(4/5)

 

約2時間半の大作で、

だらけることなく見ることができた作品はそう多くないと思います。

 

今回はHuluで見たのですが極端に長い作品とか、

面白くない作品は途中で鑑賞をやめてしまうこともあるので、

ここまで長い作品で全部見ることができたのは久しぶりな気がします。

 

人は死んでしまうことを理解しているデイビットが

ママに「いつ死ぬの?死なないで」とお願いする表情、

森に捨てられる時の車のバックミラーに移るデイビットの表情がすごく切ない。

 

デイビットは何も悪いことをしていないのがかわいそうで仕方ない。

 

モニカに愛されたくて、ただそれだけなのに、全部裏目に出てしまう。

人間の意地悪さと、ロボットの従順さをあえて比較するかのように、

人間の行動は残酷でした。

 

 

愛することをインプットされたことで、

全ての人生(ロボット生?)をモニカに費やすことになるのですが、

ヘンリーは父としてインプットされていないことに少し疑問が残ります。

 

 

インプットは一人しかできないならしかたないですが、

ここまで高性能なロボットで、一人だけってことはないでしょう。

モニカが一人でインプットさせたからなのか、どうなのか。

 

そしてヘンリーがもらって来たロボットなんだから

もっと色々詳細を知っていてもいいのかなと思うんですが、

「愛することができるなら、憎むこともできる」なんて言いがかり。

 

今までどのロボットも従順に人間に従って人間に逆らうことができないのに、

そんなはずないじゃん、って思っちゃいました。ヘンリー嫌い!

 

 

なかなかここまでロボットが出歩くというのは

まだまだ考えられませんが、

人工知能が開発されて、スムーズに動くロボットが

少しずつ世の中にでてきてもおかしくないのかな、なんて思います。

 

 

携帯だって、カバンのようなサイズから数年で今の手持ちサイズになり、

数年でネットができるようになり…。

そのうち携帯が自立して喋るようになってもおかしくないのかな。

それが人型になって動き出せば、と考えると、ありえなくはない話だなと思います。

 

 

ただ、ロボットがたくさんいる世界、

ここまで技術が進歩すると、人間の必要性はどうなんだろう。

 

地球温暖化とか、人は地球にとって害でしかないのではないか。

ロボットがたくさんいることで家事育児、性処理までしてくれるのであれば、

人間同士の交流も減っていきそうだなと思ってしまいます。

 

人間は人間の尊厳を失わないために

ジャンクフェア(壊れたロボット・廃棄され逃げていたロボットを捕まえ、様々な方法で見せしめのように破壊する)を行い、粉々に散っていくロボットをみて笑う人間。

 

ロボットが活躍する未来は素敵だとは思いますが…。

所詮は道具、インクがなくなったボールペンのように

簡単に捨てられてしまうならまだしも、

笑い者にされ、絶望と苦しみを与えて廃棄するという未来は来て欲しくないですね。

 

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ここまで読んでいたあだきありがとうございました。

 

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