映画CUBE(1997)のストーリーまとめ&感想 命がけの脱出ゲーム

CUBE

こんばんは、クジです。

お家時間は楽しめていますか?

 

最近はNetflixオリジナルのイカゲームが話題ですね。

ハラハラドキドキする作品は大好きです。

イカゲームの場合、参加するかどうかは自分で決めることができます。

しかし、この作品は違います…!

 

今回は、1997年に公開された映画「CUBE(キューブ)」のストーリー&感想を紹介!

 

CUBEの映画詳細

cube

 

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ

制作:カナダ(1997年)

上映時間:90分

 

キャスト

  • クエンティン:モーリス・ディーン・ウィント
  • ハロウェイ:ニッキー・グァダーニ
  • レブン:ニコール・デ・ボア
  • レン:ウェイン・ロブソン
  • ワース:デヴィッド・ヒューレット
  • カザン:アンドリュー・ミラー
  • オルダーソン:ジュリアン・リッチングス

 

こんな人におすすめ

 

この作品は、こんな人におすすめですよ♪

  • ハラハラ・ドキドキしたい人
  • 人間の心理描写が好きな人
  • グロい作品がみれる人

 

超簡単なあらすじ

目を覚ますと、巨大な立方体の中だった。

閉じ込められたのは男女6人。

罠がしかけられた立方体から脱出はできるのか…?!

 

CUBEのストーリー

はじまり
引用:TrimarkPhotofestMediaVastJapan
この先、映画「CUBE(キューブ)」のストーリーを結末までまとめています。
視聴後にご覧いただくことをおススメします。

仕掛けのある部屋

 

四角い部屋で目を覚ますスキンヘッドの男。

部屋は正方形。それぞれの壁にひとつずつ扉がある。

男は状況を把握しきれていない中、扉に手をかけた。

反時計回りにハンドルを回し、手前に引くと扉は開いた。

 

男は、隣のオレンジの部屋に入った。

扉は自動的に閉まり、一歩前に進んだ瞬間、細い格子状のワイヤーによってサイコロ状に切り裂かれ、崩れ落ちたのだった。

 

見知らぬ人たちとの出会い

場面は変わり、白い部屋。

1人の男、ワースが横たわっている。

そこにガタイの良いクエンティンが入ってきた。

さらに中年女性のハロウェイ、若い女学生のレブン、初老男のレンが合流した。

レブンは部屋に入った時に眼鏡を落としてしまい、ガラスが割れてしまった。

 

クエンティンは「動き回るな」と皆に呼び掛ける。

部屋によっては罠が仕掛けられているというのだ。

その証拠を見せるかのように、レンは靴を脱ぎ、隣の部屋に投げ入れた。

部屋の罠によって、靴は丸焦げになった。

 

落ち着くためにも、情報を得ようとするクエンティン。

「どうやってここに来たのか」

作業着のような服に書かれている名前を見て、名指して質問をするが、だれも思い出せる者はいなかった。

 

移動開始

覗き込む

引用:TrimarkPhotofestMediaVastJapan

 

では、これからどうするか。

相談した結果、靴で罠を避けながら進むことに。

 

レブンは移動中に、部屋と部屋の間に、数字が書かれていることに気付く。

「566.472.737」 3桁の数字が3つ、記されていた。

この数字が部屋番号だとすると、5億以上の部屋があることになる。

それを聞いて、ハロウェイは「食料も水もなければ3日で動けなくなる」と指摘。

レンはハロウェイの服のボタンを引きちぎり、「なめろ、唾液を出し続けろ」と乱暴にアドバイスをした。

 

レンは感知器に詳しく、ブーツでもわからない罠も嗅ぎ分けた。

その様子から、クエンティンは「レンが6つの刑務所を脱獄した脱獄の天才」だと気づいた。

レンはさりげなく「7つだ」と訂正を入れる。

それを聞き、ここも脱出できるのでは…と期待を持つ一同だった。

 

しかし、その期待もつかの間。

ブーツで罠を確認してから次の部屋に入ったが、地面に着地した瞬間、レンは顔面に水のようなものを浴びた。

必死に扉をあけ、元の部屋に戻ってきたレンだったが、顔がただれ、陥没し、動かなくなった。

顔に浴びたのは強い酸だったのだろう。

脱出の天才がしくじった。

予想外の展開にみんな落胆するのだった。

 

脱出の糸口を探す

皆が落胆する中、警官であるクエンティンだけは、何とか脱出する手がないか探る。

皆が身に着けていた私物は取り上げられてしまったが、レブンの眼鏡は取り上げられていなかった。

これには理由があると思ったクエンティン。

レブンが大学で数学を専攻しているのではないか?と言い当てた。

 

レブンは眼鏡をかけ、再度、扉の数字を読む。

扉の3つの数のうち、どれかが素数なら罠が仕掛けられていると気付いた。

これまでの罠のあった部屋の数字も覚えていたレブン。

この数字を頼りに、再出発をすることになった。

 

もう一人の生存者

しばらく順調に進んでいたが、ついに行き詰まる。

数字を読んでいない扉は天井の扉だけとなった。

クエンティンに「数字を読み上げて」と指示するレブン。

クエンティンが扉を開けたところ、男が落ちてきた。

男は様子がおかしく、立ち上がって壁に頭をこんこんと打ち付けている。

医者のハロウェイは、ゆっくりと男に近づき、様子を確認する。

男の名前はカザン。何やら障害があるようだった。

カザンがいたと思われる上の部屋は安全と思われる。

しかし、カザンはとても登れそうになかった。

 

ワースの隠し事

5人は別のルートで移動することになったが、素数のない部屋で罠が発動した。

次の手を考えるため、少し休息をとることになった。

クエンティンはワースを疑い始めていた。

ワースは口を開けば後ろ向きな言葉を吐き、ほかのメンバーを落ち込ませるのだ。

警官の血が騒ぐのか、クエンティンは「きっと何か知っているはずだ」と勘繰った。

生き延びるために何とかしたクエンティン、そして何かに絶望しているワースは口論になった。

その際にワースは「出口なんかないんだ!」と言い切った。

追い詰められたワースは、ゆっくりとここに来るまでのことを話しだした。

ワースはこの建物の外側の設計にたずさわっていたのだ。

CUBE(立方体)の外側だけで中のことまでは知らなかった。

自分たちは給料のために動いただけと語った。

隠していたことを話したワースはすっきりした様子。

しかし、すっきりしないクエンティンはワースを殴る。

レブンとハロウェイが止めに入った。

「ここの情報を知っているのは彼だけ」というレブンの言葉に、クエンティンは渋々手を止めたのだった。

 

再計算

痛みで横たわるワースに話しかけたのはレブン。

外側の様子について確認する。

  • おそらく外側も立方体
  • ドアはひとつで外から封鎖されている
  • 一辺が132メートル

聞いた情報をもとに、レブンは自分の足で距離を測り、部屋の数が1万7576室だと割り出した。

そしてドアの数字がデカルト座標を表すことも判明した。

3桁の3つの数字が3次元の位置を表す座標になっていて、おおよそどの位置にいるのかがわかるのだという。

 

今は端から7番目の部屋。

一同は端を目指して再び進みだした。

 

進んでいる途中、27番目の位置を示す部屋があった。

26×26×26の部屋なのに、27番目の部屋があった場合、その部屋は外に飛び出しているはずだ。

しかし、内側に入っていた。

不思議に思いながらも、まずは端を目指して進むのだった。

 

罠のある部屋を通る

音声に反応する部屋があった。

端の部屋にたどり着くために、通り抜けることを決意。

靴を脱ぎ、声を出さないように注意して進む。

カザンが移動中、床の扉にズボンが引っかかってしまった。

ハロウェイのサポートで何とか扉から離れることができ、無事目的の扉についた。

最後にクエンティンが目的の扉へ向かう途中、カザンが回転させたドアが動き出してしまう。

急いで扉まで移動したクエンティン。

床の扉がカチッと音をたてたが、罠は発動しなかった。

どうやら、扉の開閉音には罠は反応しないようだ。

ほっと安心したクエンティンだったが、その直後、カザンが「あっ」と声を出してしまう。

クエンティンはあわてて扉の奥に入りこみ、無事だった。

危険な目にあわされたクエンティンは、カザンを殴ろうとする。

止めに入ったハロウェイとクエンティンは口論になった。

クエンティンはハロウェイを「お節介で行き遅れの独身女」とののしった。

それを聞いたハロウェイは、「妻に捨てられるはずだわ」と静かに反撃した。

図星だったのか、クエンティンはハロウェイに暴力をふるったのだった。

 

はしっこの部屋

はしっこの部屋にたどり着いたのに異様な雰囲気がただよう。

沈黙を遮るように「扉の向こうに興味は?」と声をかけたのはレブンだった。

クエンティンの命令でワースが扉を開けた。

扉の向こうは真っ暗で何メートルか先に壁がある。

服でロープを作り、ぶら下がって見てみることになった。

ハロウェイがぶら下がり、壁を蹴って振り子のように揺れてみるが、何も見えないようだ。

「もう一度」と揺れようと思った所、ゴゴゴゴゴ…と騒音と同時に振動があり、支えている皆がロープから手を放してしまった。

あわててクエンティンがロープをつかみ、ハロウェイを引き上げる。

ロープを手繰り寄せ、手と手をつかんだところでクエンティンの表情が曇った。

クエンティンはわざと手を放し、ハロウェイは闇に落ちた。

部屋に戻ったクエンティンは「彼女は手を滑らせた」と嘘をついた。

残った4人はしばらく休憩をとることにしたのだった。

 

亀裂

休息

引用:TrimarkPhotofestMediaVastJapan

 

休憩中、皆が寝静まったころ、クエンティンが行動を起こした。

ワースから靴を盗み、レブンだけを別の部屋に連れ去った。

「残りの2人は君に解かせないようにしている」、「自分が君を出口に連れていく」ともっともらしいことを言いながら体に触れようとした。

危険を感じたレブンは、慌ててクエンティンから離れる。

異変に気付いたのか、ワースが助けに入ってくれた。

その際にクエンティンはハロウェイを落としたことを口走った。

レブンとワースは、クエンティンに靴をおいて去るように告げたが、クエンティンは靴でワースを殴りつけた。

そして、ワースを下の部屋に落とした。

 

ワースは痛がるどころか、笑い声をあげる。

奇妙に思ったクエンティンが下の部屋をのぞくと、レンの死体が転がっていた。

まるでずっと前に通った部屋が、突然現れたようだった。

クエンティンはレブンに居場所を見るように命令。

レブンは、「クエンティンは何もしない、人を怖がらせるだけ、人殺し!」と叫び抵抗した。

ショックを受けたクエンティンは、床に座り込み涙した。

 

部屋の位置と現在地

レンが死んだはずの、罠がある部屋が隣にあったはず。

しかし、扉を開けるも、隣に部屋はなかった。

違和感を感じたワースは、部屋自体が動いていることに気がついた。

それを聞き、レブンが扉に歩み寄る。

部屋が動くなら、元の位置に再配列されるはず。

そして、レブンは27番目の部屋があったことを思い出す。

その部屋が橋となり、外に出られるはずなのだ。

そして、あと2回部屋が動くまでに27の部屋にたどり着かなければならない、ということまで解き明かした。

肝心なのは、どうやって罠を避けて27番目の部屋にたどり着くのか。

罠を見分ける数字は、素数ではなく、因数の数が示しているようだった。

しかし、レブンは「数が大きすぎて、暗算なんかできない」という。

そこにカザンが数字をつぶやいた。

何の役にも立たない障害者が天才だったのか、とクエンティンは暴言を吐く。

しかし、確かにカザンは因数を答えているのだ。

因数があっていれば、罠のない部屋のはずだが、靴はもうないため、罠を確かめるすべはない。

クエンティンはワースを隣の部屋に投げ入れ、罠がないことを証明した。

 

クエンティンの排除

罵声を吐き、命令ばっかりで、従わない場合は暴力をふるうクエンティン。

ワースは機転をきかせて、扉をふさぎ、足止めをする。

そして、すぐに追いつけないよう、下の部屋に落下させた。

 

ワース、レブン、カザンの3人で移動を繰り返し、たどり着いた部屋は白い部屋。

レブンは足に痛みを感じ、確認するとガラスのかけらが刺さっていた。

拾ったガラスは、眼鏡にぴったりとはまり込むサイズ。

皆が最初に出会った部屋こそが、橋につながる部屋だったのだ。

 

橋となる部屋

振動があり、隣に赤い部屋がやってきた。

ついに27番目の部屋、橋となる部屋にたどりついた。

扉を開けると、明るい光が差し込んでいる。

喜んだのもつかの間、ワースはそのまま床に座り込んだ。

「自分には生きる理由がない」

そう言ってキューブにとどまろうとするワース。

レブンは必死で説得する。

「それでも生きよう」と呼びかけるレブンの声が止まった。

胸に鋭い棒が刺さり、レブンは倒れた。

レブンの後ろには、おいてきたはずのクエンティンの姿があった。

ワースはクエンティンを抑え込み、カザンに逃げるように指示を出した。

取っ組み合いになり、壁に追い込まれたワースは棒でさされてしまう。

カザンは扉を開け、扉の向こう側に出た。

クエンティンもそれを追いかけるように扉をまたぐ。

その瞬間、今にも倒れそうなワースが、クエンティンの足をつかんだ。

部屋は再び振動し、移動を始める。

扉の狭間にいたクエンティンの体は2つに割かれた。

 

カザンは部屋が移動した様子を見送り、明るい光の方へひとりで歩いて行ったのだった。

 

感想

引用:TrimarkPhotofestMediaVastJapan

 

★★★★☆(4/5)

 

日本リメイク版映画化に向けて、久々に鑑賞しました。

何度見てもスッキリしない作品。

でもそれがいい。

 

誰がCUBEを作らせたのか…

何の目的があったのか…

どうしてこの6人だったのか…

どれも謎のままに終わってしまいます。

続編の「CUBE2」「CUBE ZERO」を見れば謎は解決するかもしれないですね。(まだみてない)

 

ただ、「黒幕が誰なのか」よりも、「中に入れられた人たちがどんな行動をするか」の方がメインという感じです。

背景画面はずっと四角い部屋を移動するだけ。

外の様子は映し出されません。

試行錯誤する人物の映像が中心ですが、テンポよく話が進むので、あきずに見れました。

 

そして、脱出系の映画でよくみられる人格の変貌。

人は危険に直面すると、本性が現れるそうですが、ヒステリックになったり、暴力的になったりという表現が多くありました。

特にクエンティンはしっかり出ていまたように思います。

警察官でリーダーシップが強い人というイメージから、後半に進むにつれて徐々に異変が現れ、最終的には自分のためなら力ずくでも人を従わせる、という変貌ぶり。

ハロウェイとの口論で「妻にすてられた」という発言からの推測にはなりますが、元々DVの気質があったのかもしれないですね。

ハロウェイを闇に落とし、ワースをぼこぼこに殴りつけ、最終的に2人をさすという衝撃のラストでした。

それにしても、移動する橋の部屋を超えて最後の部屋にたどり着くわけですが、クエンティンはいったいどうやって最後の部屋にたどり着いたのか疑問が残ります。

天井にくっついていたのでしょうか(笑)

作品を見ていた時はレブンが刺されたことに衝撃を受け、あまり気にならなかったのですが、よくよく考えるとテレポートでもしないと無理なんじゃないかなと思ってしまいました。

多少の矛盾?と、多くの謎が残る作品ですが、作品の構成に魅力を感じたので、今回は★4つです!

 

そして、CUBEは日本でリメイクされ、2021年10月22日公開されましたね。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督公認とのこと。

レビューを見た限りでは賛否両論…(;^ω^)

なかなか劇場に行く機会もないので、レンタルが出るまで待とうと思います(笑)

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

またお越しください。

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